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あしあと

    東北研修

    • [更新日:]
    • ID:2955

    令和7年度 ホープ防災リーダーズ東北研修を実施しました

    【研修の目的】

    「防災に関する研修の一環として東日本大震災の被災地である東北地方沿岸部を訪問し、現地の人々と交流したり、震災遺構を見学したりすることを通して、改めて命を守るための防災の大切さを五感で感じるとともに、自分の生活を見つめ、本巣市や自分の防災への関わり方や、今後の行動を考える」

    【参加者】

    本巣市内在住の18歳以下のホープ防災リーダーズ 10人

    【主な研修先】

    ・宮城県松島「海の語り部クルーズ」

    ・宮城県石巻市「大川小学校」

    ・宮城県南三陸町「旧防災対策庁舎」「志津川中学校」「語り部バス」

    ・宮城県気仙沼市「東日本大震災遺構・伝承館(海洋高校)」

    ・岩手県陸前高田市「高田松原津波復興祈念公園(中止)」「牡蠣養殖船乗船(中止)」

             「高田民泊」「米沢商会ビル」「慰霊碑」「普門寺」


    10人のホープ防災リーダーズが防災を学ぶため、東日本大震災の跡地を訪れました。昨年は訪れることができなかった大川小学校や普門寺にも訪問しました。研修中の3日目には、カムチャツカ半島沖の地震による津波警報の発令があり、団員たちは民泊先での不測の事態に驚きましたが、同時に東北地域の人々の防災意識の高さを実感しました。事後研修で団員たちは、「東北地域の方は、東日本大震災を経験しているからこそ、自分ごととして災害を捉えており、防災意識が高い」「本当の防災は、防災について真剣に考えること(災害をどこか別の場所で起きている他人事とすることをやめること)」「防災啓発活動の要は、伝えること」などいろいろな学びがあったことを伝え合いました。

    この経験をもとに、ホープ防災リーダーズとして本巣市でできる防災啓発活動を今後も実践していきます。

    【研修中の様子】

    宮城県松島でクルーズ船に乗船し、語り部の横山さんの話を伺いました。

    東日本大震災でご家族を亡くした壮絶な経験を乗り越えて語り部を続ける横山さんからお話を伺いました。「もしも明日、大震災が起きて大切な人が突然命を落としたら…あなたはどう感じますか」と問いかけられ、団員たちはそれぞれの大切な人を思い浮かべ、災害の怖さを実感しました。感想では、「後悔のないように毎日を過ごすことの大切さを実感しましたと話していました。

    大川小学校にて「大川伝承の会」佐藤さんからお話を伺いました。

    佐藤さんの話の中には、『児童・教職員の多くが犠牲となった「あの悲劇の大川小学校」とよく表現されるが、震災前はごく普通の小学校であり、児童の笑い声が飛び交い、ごくごく普通の毎日の生活があったのだということを忘れないでほしい。その悲しみ・後悔に蓋をすることなく、未来の命を守る場所(未来を拓く場所)であり続けたい。』という話がありました。「防災は命を守るためにするもの」ということを再確認しました。

    菅原貞芳先生(震災当時南三陸町立志津川中学校校長)より当時の避難所の実態や避難所で中・高校生が活躍した話などを伺いました。

    高台に位置する志津川中学校からは、南三陸町が一望できます。中学校の敷地内には震災前の町の様子の写真が掲示してありました。今の町と見比べて、団員たちは津波の大きさに胸を打たれていました。

    宿泊先のホテル観洋が管理している「海の見える命の森」まで散策に出かけました。

    震災当時、避難所として住民や医療団体、ボランティア団体を受け入れていたホテル観洋にはその歴史が展示されていました。

    毎年3月11日には、この海の見える命の森で黙祷をされると伺いました。団員たちも、海を眺め、黙祷を捧げました。

    ホテル観洋の語り部である佐々木さんのお話を伺いました。

    震災の日の出来事を伺いました。戸倉小学校、戸倉中学校、保育園、地域の住民の方がどのように避難したのか。中学生が必死に助けた命の話、保育園児が着替えを持って避難し家族と離れて一晩過ごした話、避難場所を直前に見直して助かった話、助けようとして津波に流されてしまった命の話、などさまざまな実話をお聞きしました。佐々木さんの話の中にも「伝承していく」という言葉がありました。山肌に立っている記念碑はここまで津波がきました、ここより高いところへ逃げて」という未来の人へのメッセージだとお話しされました。団員の中にそのメッセージを受取り、研修後に本巣市の伝承について調べた生徒もいました。

    気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館(旧海洋高校)を見学しました。

    学生語り部ボランティアに館内を案内していただきました。学生語り部の吉田さんと畑山さんは震災当時はまだ幼くて記憶はほとんど残っていないそうです。でも、故郷に起きた災害を語り継ぎ「災害は恐ろしいもの」「恐怖を防災につなげる」ということを訪れた人へ伝えたいという思いで語り部を始めたとお話されました。同じ若い世代が災害を伝承する活動をしているのを見て、ワークショップでは濃尾震災について語り継ぎたいという感想を話した団員もいました。

    高田民泊(陸前高田市)に2泊3日しました。

    陸前高田市の民家さんの家に宿泊する高田民泊をしました。3つのグループに分かれてそれぞれ宿泊させていただき、その土地ならではの体験や震災当時のお話をお聞きするなど民泊先のご家族と一緒に過ごしました。民泊2日目の早朝にカムチャツカ半島沖での地震の影響で津波警報が発令され、防災無線のアナウンスやサイレン、消防や消防団による呼びかけで陸前高田市内の様子は一変しました。市内の店や公共施設は閉鎖され、町には人影がなくなりました。道路も閉鎖される場所があり移動もできなくなりました。団員たちは、急な出来事に恐怖を覚え不安でどうすることが正解か分からなかったと話していました。民泊先のご家族は落ち着いて行動し、命を守る行動に徹する姿を見て、防災意識の違いを痛感した団員もいました。防災研修中に起きた不測の出来事でした。この経験が団員たちのより一層の防災意識につながりました。

    米沢商会ビルで体験談を伺いました。

    当時のまま残してある米沢商会ビルは、旧陸前高田市街にぽつんと残っていました。震災前は辺り一面が商店や住宅がひしめき合う陸前高田市の中心地だったそうです。ビルの所有者である米沢さんからご自身の体験について伺いました。壮絶な夜を明かした実体験談や、避難所へ避難したご家族が津波の被害に遭った話などから、災害が起きた後の行動や避難所について再度考え直した団員もいました。災害時には想定外の出来事が起こることを痛感し、その場の判断が必要になること・そのためには災害について知っている必要があることを感じたと話す団員もいました。

    研修の最後に訪れたのは普門寺です。

    熊谷住職から東日本大震災で被害に遭った身元不明の遺骨の受け入れをしたお話を伺いました。また、当時、ボランティアさんの宿泊施設として受け入れをする中で、国外からもボランティアに来てくれる人がいたと伺いました。当時の人々はボランティアに来てくれる人を心待ちにしていたと教えていただき、困っている人がいたら手を貸せるような人になりたいと話す団員もいました。また、堂内には犠牲者の数で作られた二度と散らない「ねがい桜」や境内にはさまざまな人の悲しみやトラウマを癒やすために手作りで作られた「五百羅漢像」が置かれていました。

    令和6年度 ホープ防災リーダーズ東北研修を実施しました

    【研修の目的】

    「防災に関する研修の一環として東日本大震災の被災地である東北地方沿岸部を訪問し、現地の人々と交流したり、震災遺構を見学したりすることを通して、改めて命を守るための防災の大切さを五感で感じるとともに、自分の生活を見つめ、本巣市や自分の防災への関わり方や、今後の行動を考える」

    【参加者】

    本巣市内在住の18歳以下のホープ防災リーダーズ 14人

    【主な研修先】

    ・宮城県松島「海の語り部クルーズ」

    ・宮城県南三陸町「旧防災庁舎」「志津川中学校」「語り部バス」

    ・宮城県気仙沼市「東日本大震災遺構・伝承館」

    ・岩手県陸前高田市「高田松原津波復興祈念公園」「高田民泊」「慰霊碑」「米沢商会ビル」


    14人のホープ防災リーダーズが防災を学ぶため、東日本大震災の跡地を訪れました。2泊3日の防災研修でしたが、震災遺構見学や、人との交流を通して、防災についての学びはもちろん、人とのつながりの大切さなどさまざまな学びをしてきました。

    仙台空港に到着しました。3日間にわたる研修が始まります。

    語り部クルーズに乗船し、東日本大震災の体験談を聞かせていただきました。

    南三陸町の旧防災庁舎跡地を見学しました。

    震災前は住宅地だった沿岸部方面を高台から見学しました。

    震災時327人の命を救った高野会館を見学しました。震災当時の様子を教えて頂きました。

    実際の災害時にどんな事態に陥るのか、今、私たちは何をするべきなのか考えました。

    「未来に生きる」と復興の願いが込められたイースター島から贈られたモアイ像です。

    気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館。同年代の高校生語りべから多くのことを学びました。

    研修を通して感じたこと・考えたこと・伝えていきたいことをグループでまとめました。

    岩手県陸前高田市の津波復興祈念公園内にある約7万本の松のなかで唯一残った「奇跡の一本松」を見学しました。

    いわてTUNAMIメモリアル館内を案内して頂きました。突然来る大規模災害の被害を少しでも少なくするために何をするべきなのか考えました。

    高田民泊では、民泊先の方が温かく家族のように迎えてくださいました。震災に関わるお話もたくさんして頂き、いろいろな視点で東日本大震災を学ぶことが出来ました。

    1,700名以上の方の名前が刻まれた陸前高田市慰霊碑を見学し、手を合わせました。

    米沢商会ビルにて震災当日の迫り来る津波の恐ろしさなど壮絶な体験をお聞きしました。

    奇跡的に助かることができた屋上の煙突の上へ登らせて頂きました。辺り一面津波の濁流だったと想像すると恐ろしいです。

    2泊3日の研修を終えて本巣市役所本庁舎にて到着式を行いました。研修では多くのことを学んできました。今後、報告会という形で団員たちの学びを発表する予定です。

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