湯ノ古公園

湯ノ古公園は、周囲は300から400m級の山々に囲まれた盆地になっている外山地域の中にあります。湯ノ古公園の湧き水は、遠い昔から冬は温かく夏は冷たい水で野菜洗いや洗濯など、生活に密着した水として人々が集いふれあいの場となっていました。

昭和52年に農業構造改善事業の圃場整備で埋め立てられ農地に変わりましたが、水環境の大切さをハリヨ飼育を通じて理解してもらおうと平成9年3月に湯ノ古公園が建設され現在に至ります。

・所在地　本巣市外山1172番

・施設　東屋、水車小屋、観察横窓、放流池

ハリヨは冷たい綺麗な水の中でしか生息することができない体長約5cmの魚です。背中などにトゲがあることから“トゲウオ”と呼ばれています。鱗板という鱗が大きくなったようなものが体の前方に6枚1列に並んでいるだけで、後方には鱗がなく緑色の模様があるのが特徴です。

また、オスが自分の縄張りをもち、水草や植物の根などを集めて巣を作ります。メスが卵を産んだあと、オスは卵が孵るまでじっと巣を守ります。ハリヨはオスが巣を作って子育てをする珍しい魚です。

ハリヨは湧水地の減少や川の汚染などから個体数が減少し、環境省のレッドリストで絶滅危惧IA類に指定されています。現在、岐阜県と滋賀県の一部地域でしか生息していない希少魚です。