現在、中南米を中心にジカウイルス感染症が多数報告されています。
ジカウイルス感染症は一般に、蚊を媒介に刺されることによって感染する疾患です。また、一般的に軽症であり、重症化するリスクは極めて低いです。
主として、軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、結膜炎、疲労感、倦怠感などを呈します。これらの症状は軽く、通常、2日から7日続きます。
対症療法となります。通常は比較的症状は軽く、特別な治療は必要としません。
流行地域へ渡航する場合は、蚊に刺されないように注意してください。
流行地域では、長そで・長ズボンを着用したりしてできるだけ肌を露出せず、定期的な蚊の忌避剤(虫よけスプレー等)を使用したりして、蚊に刺されないよう注意してください。
流行地域からはの帰国者は、症状の有無にかかわらず、忌避剤の使用など蚊に刺されないための対策を少なくとも2週間程度特に注意を払って行うことが推奨されます。また、性交渉による感染リスクも指摘されており、流行地域から帰国した男性は、症状の有無にかかわらず、最低4週間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。
妊娠中のジカウイルス感染と胎児の小頭症との関連が示唆されていることから、妊婦および妊娠の可能性のある方は、可能な限り流行地への渡航を控えてください。
※世界保健機関(WHO)は、2016年3月8日、妊婦は流行地域への渡航をすべきでないと勧告しています。
参照:厚生労働省
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