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赤彩古墳の館

 

船来山272号墳の復元

 

赤彩古墳の館


船来山272号墳(赤彩古墳)について 
 

 船来山古墳群を代表する272号墳は、広大な濃尾平野をのぞむ尾根部の南斜面に位置し、古墳がもっとも密集するO支群にあたる。小規模ながらも東に幅広い周濠をもつ円墳と推定される。南に開口した横穴式石室が主体部で、その上半部分は欠損していたものの、未盗掘にちかい状態で発掘された。  玄室の平面形は、ほぼ2m×5mの「羽子板形」を呈するが、石室全体は片袖型を示している。そして玄室に向かって、入口部分からは一段下がる特徴を示す。これは北部九州で盛行する「竪穴系横口式」の系譜のなかで生じた、独自性の強い形態である。

0支群空中写真
▲0支群空中写真

 注目すべきは、石室内部の全面に塗られた赤色顔料(ベンガラ)である。内部の四面に入念な塗彩がなされ、天井部分での証拠も確認されていて真に“赤の世界”である。これは死後の世界を赤に守られる信仰なのであろうか。  さらに272号墳の東西には、ほぼ等間隔に存在する2基(19・274号墳)でも赤彩が認められ、同族系の古墳と推測される。いずれも6世紀前〜中頃(約1500〜1450年前)に築かれたと思われる。このうち、272号墳と19号墳では、ガラス製トンボ玉と雁木玉が出土して大変注目されている。

石室内部
▲入り口から見た石室内部の様子

 なお、復元作業には、発掘時の再現に努めたが、石組のズレなどを考慮し、特に東側壁部分は多くを補足修正した。 ◆玄室長 5.05m ◆玄室幅 2.10m ◆玄室現高 (1.75m)

赤彩の様子
赤彩の様子

この古墳からは首飾りと思われるガラス製のトンボ玉23個、その他水晶製の切子玉等が見つかりました。(「古墳と柿の館」に展示中) トンボ玉は、青色のガラス玉に黄色のガラス小玉の破片が3・4箇所溶着してあります。

トンボ玉

 

 赤彩古墳の発掘例は、西濃に2例(旧上石津町・二又1号墳、池田町・南高野古墳)滋賀1例(旧中主町・木部天神前古墳)その他ありますが、「実見」できるのはこの船来山272号墳だけです。
 当時のような鮮やかさはありませんが、それでも保存状態がよく、ライトアップによって浮かびあがる“赤の世界”はとても幻想的なものです。

 

※石室内の副葬品(土器)は、糸貫陶芸クラブ会員により復元(複製)していただいたものです。

副葬品については、発掘時の状態とは異なり、見学に適した配置になっておりますのでご了承ください。


御利用案内

開館日 市の指定する日
開館時間 午前9時〜午後4時

(「古墳と柿の館」の入館料で入館できます。)

 


【お問い合わせ先】

〒501-0494 岐阜県本巣市下真桑1000番地
本巣市教育委員会 社会教育課
TEL: 058-323-7764

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